精密機械
Print ISSN : 0374-3543
プラスチックス用ドリルの試作研究
鴨川 昭夫
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1961 年 27 巻 321 号 p. 660-669

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抄録
プラスチックス用ドリルは円筒部の摩擦がなく,切削温度が低く,振れが少ないので一般用ドリルと比較してつぎの利点がある。
(1)穴あけ面のあらさは一般用ドリルよりは一桁低い値O.2μから2.0μ程度が得られる。
(2)熔着,焼き付けが行なわれにくい。
(3)真円度は良好である。
(4)高速度切削,早送り切削が容易である。
(5)冷却剤,潤滑剤は不必要である。
(6)切削中を切り屑の流れが良好なるために,切り屑を排除する時間が不要である。
(7)一般用ドリルのように下穴をあけないでも,直接加工して良好な仕上げ面が得られる。
(8)リーマ仕上げ,ラップ仕上げ等の工程を省略することが出来る。
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© 社団法人 精密工学会
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