精密機械
Print ISSN : 0374-3543
高次モアレひずみ測定器の試作
奥野 卓夫高島 松雄輪竹 千三郎山田 嘉昭
著者情報
ジャーナル フリー

1975 年 41 巻 484 号 p. 448-452

詳細
抄録

本論文では,変位量拡大モアレ法(または縞数拡大モアレ法)の原理を解説し,それに基づいて試作した装置の概要について報告した.本論文の方法は,従来のモアレ法に比較して10倍の感度を有し,いままで困難とされていた弾性オーダのひずみの測定に十分に耐え得ることが期待できる.しかも開発した装置によりモアレ法の適用は,精度の点ばかりでなく,きわめて容易になったと考えられる.測定の実際と適用例については次報で改めて報告するが,モアレ法の感度を格段に向上したこの方法が,工学の分野で広く利用されるにいたることを筆者らは期待している.

著者関連情報
© 社団法人 精密工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top