精密機械
Print ISSN : 0374-3543
日本におけるテロテクノロジーの推進
中嶋 清一
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1976 年 42 巻 492 号 p. 57-58

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抄録

テロテクノロジーとは1970年に英国で新しく作られた言葉である.いわば"設備の総合工学"とでもいうべき,いわゆるインタディシプリナリーな新しいテクノロジーの一つである.英国ではすでに1974年からスロー工科大学(Slough College of Technology)その他いくつかの大学で,機械工学や電気工学とならんでテロテクノロジーの専門講座が設けられた.すなわちテロテクノロジーなる学問分野が確立したのである.また英国では産業省(Department of Industry,略称DOI)にテ浮テクノロジー委員会を設け,政府みずからその開発普及に力を入れている.
日本プラントエンジニア協会(略称JIPE)では,1973年以来,毎年テロテクノロジー調査団を派遣して,英国はじめ欧米におけるテロテクノロジーの実態を調査してきたが,幸い本誌に原稿執筆の機会が与えられたので,テロテクノロジーとはなにか,なぜそれが提唱されたのか,日本における今後の進め方などについて,誌面の許すかぎり述べてみたい.

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© 社団法人 精密工学会
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