ねじ締付けトルク管理とその方法についての社内の動きの一端を紹介した。社内的にはこの活動により設計,製造,検査の思想の統一がはかられ,当初の問題は解消されつつある。極限設計を強いられる個所には軸力管理が必要となろうし,締結さえされておれば機能を満す個所には生産費の安いクラス分けに相当する3級で十分である。この活動を通じて,ねじ締付けの品質保証の大切さとむずかしさを改めて感じたわけであるが,ねじ締付けに関係する人がここで述べた考え方をよく理解していただき更に合理的な方法へと発展させることを念じている。