精密機械
Print ISSN : 0374-3543
精密型鍛造によるかさ歯車の製造
山沢 孝雄
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1978 年 44 巻 520 号 p. 442-447

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抄録

かさ歯車の製造は,歯切盤による切削加工法と,非切削加工法に大分類出来る、後者は,焼結鍛造法,冷間鍛造法,熱間鍛造法などがあり,各製造方法には,各々特徴があり,一長一短がある.これから紹介する精密鍛造法は,品質的に,切削加工法に匹敵するものである.生産方式は,熱間鍛造と特殊歯形管理工程を併用した独特な方法で,弊社は昭和39年に,西独のBLW社(Bayerisches Leichtmetall Werk K.G.)と技術提携を行い,精密鍛造によるかさ歯車,クラッチ部品,トランスミッション部品などの生産販売を開始した.BLW社の基礎技術に,さらに十数年掛けて開発した応用技術を加味し,弊社独自の固有技術を確立して,現在に至っている.
本章では,特に弊社における精密鍛造法(以下精密鍛造法と呼ぶ)でのかさ歯車の製造に言及し,その特徴並びに,切削加工法との差異などについて,実例をあげながら紹介する.

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© 社団法人 精密工学会
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