電子部品の製品特性に関連の深いプレス加工部品の精度に対する要請はこれでよいということがない.また後工程の自動化に際し,自動位置決たの精度向上のたたに,部品精度に対する要求もますます高まるであろう.プレス加工は,均一な部品を量産加工できるという特徴をもっているが,プレス部品精度をあげるには,型工具の精度と摩耗,材料特性,プレスと金型の剛生,プレス送り装置など周辺技術を総合した対策が必要である.プレス加工精度の到達レベルは5μm程度と考えられるが,さらにこの精度が実用的レベルとなるたたには,材料の果たす役割が大きい.材厚精度と形状精度は特に重要である.