2023 年 22 巻 1 号 p. 85-99
本研究は,教師の援助要請における国内外の先行研究のレビューを行うことで,わが国における教師の援助要請研究に関する今後の課題を検討することを目的とした。その結果,国内外の先行研究における相違点をふまえた今後の課題として,①日本の教師が直面しうる多様な問題を取り上げて,問題ごとの援助要請の特徴を検討すること,②教師の援助要請が教師や学校教育に及ぼす効果を多面的に検討すること,③教師の援助要請の個人差のみならず,教師同士の相互性や教師集団における援助要請のネットワーク構造を含めたマクロな視点をもつこと,の3点があげられた。