2023 年 23 巻 1 号 p. 87-92
本研究の目的は,特別支援学級に在籍する発達障害のある児童を対象に,漢字書字スキルの向上を目指して3C学習法を用いた指導を実施するとともに,その効果を検討することであった。広汎性発達障害のある小学校5年生の男児1名を対象に,放課後等デイサービスの学習時間を利用して3C学習法による漢字書字の指導を実施した。刺激セット間多層ベースラインデザインにより効果を検討した結果,指導によりすべての刺激セットで正答数が増加し,4つの刺激セットのうち3つでプローブ終了1か月後の維持も確認された。