抄録
在宅医療の主体はあくまでも患者・家族である。生活の場での療養やセルフケアを支援するというスタンスが提供者には求められる。在宅医療を推進するには病院における退院支援と地域医療機関との継続体制が充実していなければならない。特に患者のQOLを維持・向上させるための栄養管理は重要である。医療依存度の高い患者の在宅療養生活支援では、栄養管理を含めて地域医療連携は必要不可欠である。また、患者が安心して安全に療養生活を過ごせるために、栄養サポートチーム (NST) を活用し、患者・家族に取って最も適切な方法を選択し、実施できるように指導し、在宅移行後は地域医療機関と連携を取り合うことが在宅医療の充実に繋がる。