静脈経腸栄養
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原著
経腸栄養剤における粘度の実験的検討
小沢 浩尾崎 裕彦石塚 丈広有本 潔木実谷 哲史並木 千晶池田 保夫橋本 敦
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2005 年 20 巻 1 号 p. 1_59-1_63

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抄録

経腸栄養剤における胃内容物の粘度の検討を行った。食物繊維含有経腸栄養剤ハーモニック-F (以下A剤) 及び食物繊維を配合しない2種類の経腸栄養剤 (以下B剤、C剤) においてpHにおける粘度変化を検討した。また2日間絶食したラットに経腸栄養剤を経口投与し、一定時間後に胃内容物を採取しその粘度及びpHを測定した。
pHにおける粘度変化の検討では、A剤が低pHで粘度の増加を示すことが観察された。B剤、C剤においても粘度の増加はみられたが、A剤に比べ有意に低かった。ラットの胃内における粘度の検討では、A剤はB剤と比較して20分後に、またC剤と比較して10分及び20分後に有意に高値を示した。これらの結果から、A剤は食道への逆流が少なくなる可能性が高く、胃食道逆流症の新たな治療として有効である可能性があると考えられた。

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© 2005 日本静脈経腸栄養学会
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