静脈経腸栄養
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特集 : 非経口栄養法における管理栄養士の役割
非経口栄養管理における管理栄養士の役割
―経腸栄養施行時の下痢対策―
坂本 八千代
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2005 年 20 巻 3 号 p. 3_29-3_32

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抄録

経腸栄養施行時に下痢を起こすと電解質の異常をきたし、消化吸収が阻害され低栄養状態を引き起こす。下痢の原因として腸管粘膜の状態の悪化、経腸栄養剤の浸透圧や成分の問題、注入速度の問題、チューブなどの衛生管理などが考えられる。管理栄養士として衛生的な管理に貢献すると共に経腸栄養剤の選択、ビフィズス菌の利用、水溶性食物繊維の利用などを提示し下痢に対する対策を図り、予防することが重要と考える。管理栄養士が経腸栄養施行時に栄養面からアセスメントしINとOUTを観察することで、適切な排便コントロールが得られ、低栄養を改善、予防する役割を担っていると考える。

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© 2005 日本静脈経腸栄養学会
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