抄録
管理栄養士の役割は大きく変わり、厨房を出て病棟に行く時代になった。その際「腸管を使う大切さ」を充分自覚し、「栄養の目的は骨格筋の量を増やすこと」から栄養とリハビリテーションを同時に行う大切さを理解してNSTに参加してほしい。経腸栄養は管理栄養士が最も活躍できる舞台であり、なかでも栄養評価と栄養プランの作成は管理栄養士の最大の役割である。
積極的に患者のもとに行き栄養評価を行ない、病態を考えながら栄養プランを作り、NSTカンファレンスを通じて常に栄養プランを経時的に見直し、plan do seeを行なってもらいたい。経腸栄養は、あくまで強制栄養であることから、ぜひ管理栄養士は患者の腹部触診、聴診を行ない、下痢、嘔吐などの合併症を防いでほしい。最終目標はあくまで口から食べることであり、口のリハビリテーションへの参加や嚥下食の提供を通じてスムーズな経口摂取に移行してもらいたい。