静脈経腸栄養
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特集
CSRの観点によるNSTのアウトカム評価
秋山 和宏深沢 雄一徳永 慶子高崎 美幸野村 明子天野 雅之
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キーワード: NST, アウトカム, CSR
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2006 年 21 巻 1 号 p. 1_17-1_22

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抄録
最近、企業の社会貢献:Corporate Social Responsibility(以下CSR)の重要性が認識されている。組織の存在理由を社会全体あるいは各ステークホルダー(利害関係者)への貢献度を基軸に考えようとするものであるが、このステークホルダーへの貢献度という観点から当院NSTのアウトカムを検討した。(1)患者、(2)職員、(3)地域社会の3種類のステークホルダーについてみてみると、(1)ではTPN症例数が減少し、EN症例数が増加していた。また、抗生剤の使用量は設立時の半量にまで減少した。(2)では院内で52名がカリキュラムを終了し、3名の「NST専門療法士」が誕生した。また、看護師離職率の減少傾向が認められた。(3)に関しては9ヶ月間に51名の見学者、8名の研修者を受け入れた。
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© 2006 日本静脈経腸栄養学会
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