静脈経腸栄養
Online ISSN : 1881-3623
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ISSN-L : 1344-4980
症例報告
切除不能進行結腸癌患者に栄養のPEG-Jと減圧のPEGを同時に行って在宅管理が可能となった1例
川崎 成郎鈴木 裕小沼 宗大濱 裕宣平山 麻実子木下 博子眞柄 久美子山崎 望柳井 一男
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2008 年 23 巻 2 号 p. 273-276

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抄録
内視鏡的胃瘻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomy;以下、PEGと略)はその手技の簡便性や低侵襲性から急速に普及し、胃瘻造設術のgolden standardとなっている。PEGは栄養管理に用いられることがほとんどであるが、癌性狭窄などの消化管狭窄では嘔気や嘔吐の減圧目的に適応となる場合も少なくない。今回われわれは横行結腸癌の胃浸潤に対して栄養と減圧の2つのPEGを同時に施行した。在宅管理に移行できただけでなく、飲水や少量の経口摂取が可能となりQOLの向上に大きく貢献できた。
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© 2008 日本静脈経腸栄養学会
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