静脈経腸栄養
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特集:地域連携におけるNSTの役割 ~診療報酬との関連~
診療所が行う栄養管理
岡田 晋吾
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キーワード: 診療所
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2009 年 24 巻 4 号 p. 915-918

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抄録
我が国の医療体制において診療所の果たしてきた役割は大きいと考える。特に最近では今まで以上に診療所の役割が大きくなってきていると感じている。その背景として高齢化社会の進展、病院の急性期医療への特化などがあげられる。このような医療環境のなかで栄養管理においても診療所に期待されている。診療所では一般外来においてメタボリックシンドロームなどの栄養過多に対する栄養指導をおこなっているのはもちろんであるが、定期的に栄養状態の把握を行うことによって低栄養状態の早期発見やがんなどの疾病の発見につながっている。また在宅医療では在宅静脈栄養療法、在宅経腸栄養法などの栄養管理を行うことも多く、診療所が地域の栄養管理に果たす役割が増えていると感じている。しかし診療所には栄養の専門家が少なく、地域の病院NSTスタッフとのサポートが必要であり地域連携パスなどの地域連携システムの構築が今後不可欠と考えている。
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© 2009 日本静脈経腸栄養学会
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