抄録
間接熱量測定では消費エネルギーを実測することが可能であり、必要エネルギー量の算出に有用である。また呼吸商の違いから、炭水化物や脂質の消費エネルギーも求めることが出来る。しかし、測定には特別な器機とスキルを必要とする。また病態によっては、消費エネルギーや呼吸商の測定値に誤差も生じやすい。臨床に応用する場合には、間接熱量測定の原理や特徴をよく理解する必要がある。さらに近年、簡易型の間接熱量計や人工呼吸器に整備された器機も市販されているが、それぞれの器機によって測定原理や方法が異なる。それぞれの器機の特徴をよく理解して使用することが大切である。