静脈経腸栄養
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施設近況報告
当院における NST外来の現状
近藤 秀則綱島 美紀角田 和香代松尾 一美
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キーワード: NST外来, 栄養管理
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2010 年 25 巻 5 号 p. 1101-1106

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抄録
当院では栄養療法におけるチーム医療の充実を目指し、2004年1月よりNSTを導入した。さらに当法人内の病院(病棟・外来)・介護施設・訪問看護ステーションが連携して栄養療法を行う法人一体型NSTを構築している。胃瘻造設患者、消化器癌術後、慢性閉塞性肺疾患、褥瘡患者等の低栄養患者に対して退院後も継続して栄養療法を行うことができるようNST外来を開設した。法人一体型NSTにおけるNST外来の位置づけとしては、低栄養で入院し退院した患者の外来におけるfollow upおよび訪問看護(在宅)や介護施設における低栄養患者の相談窓口である。NST外来の現状として、その中心となっているのが胃瘻外来である。胃瘻造設患者に対して、アセスメント用紙の作成、胃瘻交換患者用クリニカル・パスの導入等を行っている。NST外来は、在宅・介護施設の低栄養患者に対する切れ目のない栄養管理を行っていくうえで有用と思われた。
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© 2010 日本静脈経腸栄養学会
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