2010 年 25 巻 6 号 p. 1171-1175
本年4月にNST加算が新設された。加算取得を考えた場合、現在までの草の根的活動から病院での正式な職務としてのNST活動に変化が要求される。活動内容は充実すると考えられるが、活動に関して義務的な要素や院内での無関心などが起こりえるので、この点への配慮が必要である。NST活動の根幹である回診、症例カンファレンスに関して、NST患者の範囲の拡大、効率のよい回診方法、各職種が積極的に参加できるカンファレンスなどが課題である。勉強会、臨床研究、学会活動などを通じて、NSTスタッフのやる気の維持に努める。今後の活動の目標である地域一体型NSTをPEGだけではなく、嚥下障害患者にも拡大し、地域での栄養ケアを促進することに重点を置く。.