静脈経腸栄養
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原著
当院での高齢者大腿骨頸部骨折患者に対するNST介入の効果
術前術後免疫賦活栄養剤を用いた経験より
木原 直貴児玉 みどり黒田 克美玉井 範子前田 晃
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2013 年 28 巻 6 号 p. 1259-1264

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抄録

【目的】高齢者はProtein Energy Malnutrition (PEM) に陥りやすく、術後合併症のリスクが高い。免疫賦活栄養剤を用いたNutritional Support Team (NST) による集中的栄養管理が大腿骨頸部骨折手術の短期術後成績に及ぼした影響を調べた。【対象及び方法】2009年12月から2011年4月の期間で75歳以上の大腿骨頸部骨折手術症例を対象に後向きに調査を行った。術前からの介入群30例 (NST (+) 群) と非介入群30例 (NST (−) 群) に分け、Alb、BMI、食事摂取量、リハビリ病棟への転棟日数、術後在院日数、術後合併症について比較検討した。【結果】術前の患者背景には、両群で有意差は認めなかった。手術から回復期リハビリ病棟への転棟日数は、(−) 群11.3±5.4日: (+) 群8.9±9.4日で (+) 群で有意に短縮し、術後28日目のAlb値は (−) 群3.20±0.39g/dL: (+) 群3.52±0.31g/dLと (+) 群で有意に高値となった。【結論】NST介入により転棟日数の短縮に寄与した可能性がある。しかし、この結果は前向きの症例数の多い検討において確かめられる必要がある。

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© 2013 日本静脈経腸栄養学会
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