日本周産期・新生児医学会雑誌
Online ISSN : 2435-4996
Print ISSN : 1348-964X
教育講演
梅毒合併妊婦と先天梅毒児の診断・治療のup-to-date
川名 敬
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2024 年 59 巻 4 号 p. 462-465

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抄録

 国内では2022年に,梅毒感染者数が1999年4月に5類感染症の全数把握対象疾患に定められてから初めて10,000人を突破した.2012年までは男性同性愛者の中でわずかにみられていた梅毒が2013年以降,女性感染者が急増した.女性感染者の3/4は20-30歳代であり,女性では若年層が中心である.さらに,母子感染症である先天梅毒が増加している.梅毒合併妊婦は年間200例を超え,先天梅毒は2012年まで年間10例以下だったものが,2023年には第3四半期までですでに32例となっている.本稿では,再興感染症であり,母子感染症でもある梅毒について詳説する.

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© 2024 日本周産期・新生児医学会
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