高知県・高知市病院企業団高知医療センター小児外科
岡山大学小児外科
2014 年 50 巻 7 号 p. 1137-1140
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4 歳8 か月男児の腸重積に対し空気整復を行ったが,翌日2 度再発した.2 度目の再発時(3 回目の腸重積時)は器質的病変を疑い開腹した.回腸-結腸の腸重積を解除しても,虫垂根部の重積が残り,これが腸重積再発の原因と判断した.非観血的整復では回腸に圧が漏出するため虫垂に圧がかからず,虫垂重積は解除されない.また,空気整復では造影効果が得にくく,虫垂重積症は見落とされやすいと考えられる.
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