抄録
症例は4 か月,女児.在胎38 週,胎児超音波で腹腔内囊胞を指摘され卵巣囊腫を疑われていた.在胎40 週5 日,3,066 g で出生した.生後,低位鎖肛(ano-cutaneous fistula)とともに腹部単純レントゲンで囊胞と考えられていた部位に消化管ガスの流入を認め重複腸管を疑われた.生後4 か月時に注腸造影検査を行った結果,S 状結腸におけるsegmental dilatation of colon と診断し,拡張腸管切除を行った.本症例は,胎児期より腹腔内囊胞として同定された極めてまれなsegmental dilatation of colon の1 例であり,文献的考察を加え報告する.