気管支学
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Oncocytic Bronchial Adenoma の 1 切除例
小川 伸郎荒井 他嘉司稲垣 敬三森田 敬知矢野 真宮澤 秀樹高山 俊政野中 誠新野 史田島 洋三浦 溥太郎木村 雄二
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1990 年 12 巻 5 号 p. 507-512

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抄録
Oncocytomaに類似した組織像を呈した, 極めて稀な気管支腺腫の一切除例を経験したので報告する。症例は40歳, 男性で咳嗽を主訴として他院を受診し, 気管支腫瘍の診断で当院に紹介入院となった。気管支鏡検査ではポリープ状の腫瘍が左上葉支入口部を閉塞しており, adenoid cystic carcinomaの疑いで左上葉管状切除術を施行した。病理検査では, 腫瘍は気管支内腔に発育し表面を粘膜で被われ, 気管支軟骨を越える浸潤はなかった。腫瘍細胞は光顕, 電顕ともにoncocytomaの形態を示したが, 一方で気管支腺腫の形態も示しており, 両者の中間的腫瘍と理解しoncocytic bronchial adenomaと診断した。Oncocytomaと気管支腺腫は共に極めて稀な腫瘍で, その報告例は少ない。本症例は術後10か月の現在再発を認めていない。
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© 1990 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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