気管支学
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気道狭窄に対する Dumon stent 留置(気道狭窄の治療の新展開)(第 16 回日本気管支学会総会特集号)
宮澤 輝臣土井 正男峯下 昌道倉田 宝保末井 直山木戸 道郎
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1993 年 15 巻 8 号 p. 749-756

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抄録

我々の使用経験からは気道狭窄に対するDumon stent留置の利点は安全に内腔保持ができて, しかも取り出し可能なことであった。しかしながら問題点としてはstent内に気道分泌物が貯溜し閉塞することで, この部位には緑膿菌やブドウ球菌感染によるbiofilm形成が認められ, その対策も重要であった。適応は圧排性狭窄と浸潤性狭窄の両方でとくに禁忌はないと思われた。浸潤部位にはレーザー焼灼して拡張後に使用した。さらにDumon, Freitagらの成績や新しいシリコン・ステント(Nova stent, Freitag stent)についても言及する。

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© 1993 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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