間質性肺炎に合併した炎症性気管支ポリープの 1 例

抄録

症例は68歳, 男性。持続する咳嗽を主訴として受診し, 胸部X線写真にて両肺野にびまん性の間質性陰影を認めた。気管支ファイバー検査にて, 中間気管支幹膜様部に直径2mm大の表面平滑で半球状の腫瘤を認めたため生検を行い, 1回の生検にて全摘された。腫瘤は組織学的に炎症性気管支ポリープであり, 肺野病変もTBLBにて間質性肺炎と診断された。間質性肺炎に合併した炎症性気管支ポリープは極めて稀である。