気管支学
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サルコイドーシスの成因解明をめざして(すこーぷ)
片岡 幹男
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2005 年 27 巻 2 号 p. 99-100

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抄録

サルコイドーシス(サ症)は現在あるどの様な成書をみても,「原因不明の全身性肉芽腫性疾患である」と定義されている.この不思議な病気は肺を中心に,リンパ節,眼,皮膚,肝臓,脾臓,心臓,骨など全身のあらゆる臓器に肉芽腫性病変を作るが,未だ原因は不明のままである.私はこのサ症という病気を通して気管支鏡と関わってきた.1975年,大学卒業後,岡山大学医学部第二内科(現,岡山大学大学院医歯学総合研究科血液,腫瘍,呼吸器内科,谷本光音教授)に入局し,恩師木村郁郎教授(現,岡山大学名誉教授)より指導を受けることとなった.2年間の研修後帰局し,木村教授より戴いた研究テーマは「癌患者の単球,マクロファージ機能」というものであったが,私の直接の指導者である中田安成先生(現,岡山大学医学部保健学科教授)がされていたサ症の診療を手伝うこととなった.研究室は肺癌グループに所属しており,その頃既に気管支鏡による肺癌診断には先輩達が数々の実績を積み重ねられていた.

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© 2005 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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