日本緑化工学会誌
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技術報告
石炭灰の施用が樹木の生育に及ぼす影響
渡邊 郁夫井汲 芳夫大塚 紘雄
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2002 年 28 巻 2 号 p. 363-368

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抄録
産業廃棄物としての石炭灰を, 未利用資源の有効活用の観点から, 農業, 緑化分野へ利用することを目的として, クリンカアッシュ (以下Cアッシュ) を用いた樹木による播種試験および苗木植栽試験を行った。樹木は, マテバシイ, アラカシ, ウバメガシ, シャリンバイ, トベラの5種, 試験に供した用土は, 対照区 (赤玉±50%+ピートモス 50%), 試験区-1 (Cアッシュ 50%+ピートモス 50%), 試験区-2 (Cアッシュ 50%+赤玉土20%+ピートモス 30%) の3区分である。播種試験では, 樹種間にはバラツキが見られるものの, 試験区-1<対照区<試験区-2の順に発芽率が高く, 用土のpHの影響が考えられた。苗木植栽試験は, 試験区間の成長率から, 対照区<試験区-2<試験区-1の順に好生育を示し, 特にD2Lにおいてその傾向が強く現れた。また, Cアッシュ添加区では葉色の良化が認められ, 微量要素の効果が示唆された。しかし, 発芽に及ぼすpHの影響, 一部のアラカシの葉に見られたホウ素過剰障害, 土壌へのホウ素溶出の問題もあり, 利用に際し, 配合 · 施用量, 化学組成および土壌中でのその動向について, 更なる検討が必要である。
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© 2002 日本緑化工学会
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