抄録
積雪寒冷地における芝草の秋期播種は,播種期の選定が最も重要である。本研究は播種期の選定条件を得ることを目的とし,圃場における播種試験を行った。北海道夕張郡長沼町の圃場で,寒地型芝草4草種を供試体とし,2004年および2005年の秋期に概ね10日間隔で8回播種し,越冬前の生育程度と越冬前後の発芽数を調べた。その結果,2004年の試験では10月20日,2005年の試験では10月21日までは播種当年に発芽したが,それぞれ9月30日,9月22日以降は幼苗越冬割合が低下した。播種期が遅くなるのに伴い発芽日数は増加し,越冬前の草丈,葉数,分げつ数は減少した。幼苗の越冬には有効積算温度(5℃)で338.6℃・days以上が必要で,これ以前が播種適期と考えた。一方越冬播種期は61.9℃・days以下で,播種危険期は338.6~61.9℃・daysの間と考えた。