抄録
前報に続き,外来植物防除試験の3年目の調査を行った。シバムギ草地中に,育苗した牧草と在来野草を定植して競合力を検討した結果,牧草ではオーチャードグラスおよびアルファルファ,在来野草ではエゾヨモギおよびセンダイハギの被度が高まり,シバムギの被度が低下したことから,これら4種をシバムギに競合できるカバープランツの有望種として選定した。他方,オーチャードグラスが主体のイネ科牧草法面において,在来野草を播種して自然植生への回復を検討した結果,エゾヨモギ,オトコヨモギ,ノコギリソウの被度が高まったことから,これら3種を有望種として選定した。またその導入種の定着を促す技術として,播種前のグリホサート剤散布,翌年以降のフルアジホップP剤散布の組合せが有効であった。