抄録
本研究は,東京都千代田区霞ヶ関の実在地区をモデルに,建築敷地内の地上面・屋上や壁面等への緑化条件の相異が地区内の温熱環境改善にどのように寄与するかについてCFD(Computational Fluid Dynamics) 解析の方法を用いてシミュレーションを行った。解析の結果,地区内での顕熱総負荷量で見ると,緑化なしと比較して地上面の芝生緑化と屋上緑化を行うと24 %低減し,加えて建物南・西面を壁面緑化した場合には15 %の低減がみられ,建築敷地内の緑化の違いによる温熱効果を定量的に把握することができた。