抄録
従来,屋上緑化基盤材の湿潤時重量については,水分条件をpF 1.5またはpF 1.8に調整した上で測定することが一般的であった。しかし,土壌型以外の基盤材に関してこの方法は適しておらず,多様化する基盤材に共通する計測方法の確立が求められている。本研究は,各種の屋上緑化基盤材を対象に,湿潤時重量と降雨などの気象条件との関連について,その実態を把握することを目的に実施した。その結果,厚さが150 mm以内の基盤材であれば,降雨時のピーク重量と降雨後24時間経過重量との差は,約10 kg/m2程度の範囲で推移していることが分かった。この結果を踏まえ,多様な屋上緑化基盤材に適応可能な湿潤時重量に関する新たな測定方法を提案するものである。