抄録
都市緑化において,植物がもつ CO2 吸収効果やヒートアイランド現象の緩和効果が注目されている。そのような背景の中,低木類を品種改良し,CO2 吸収能力や蒸散能力を高めた植物が開発されつつある。本研究は,改良品種であるヴァルト(Gardenia jasminoides J. Ellis 'Wald')とキルシェレッド(Salvia microphylla 'Kirsch Red')の 2 種と,既存の一般的な造園低木の CO2 吸収量および蒸散量について定量的に比較評価を行った。その結果,ヴァルトは改良前のコクチナシに比べ,乾燥重量において 67%高い増加率を示し,光合成速度も高い値であった。一方,キルシェレッドは改良前のチェリーセージと比較して蒸散速度が高い値を示した。