日本緑化工学会誌
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論文
中国地方の市街地におけるシダ類の種組成と気候要因との関係
村上 健太郎森本 幸裕
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2015 年 41 巻 1 号 p. 121-126

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抄録

本研究では,中国地方の市街地に生育するシダ類の種組成を調査し,気候要因との関係を検討して,今後の気候変動モニタリングについて考察した。TWINSPAN, 分類木によって,中国地方のシダ類の種組成は,暖かさの指数,全天日射量の違いに最も強い影響を受けていることが明らかになった。暖かさの指数が最も高い地域ではイヌケホシダ,ホウライシダ,カニクサなどが指標種として選択され,最も低い地域ではイヌワラビなどが指標種として選択された。推定されるシダ類群落タイプを地図化し,地球温暖化やヒートアイランドによる気温の上昇に伴い,亜熱帯性種が移入しやすいと想定される地域を特定し,どこで,どのようにモニタリングすべきかについて議論した。

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© 日本緑化工学会
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