2016 年 42 巻 3 号 p. 404
2014年に行なったシンポジウムを更に発展させた形が今回のシンポジウムと捉えることができる。前回はまだグリーンインフラという言葉が日本に広まり出した段階で,その先進的な整備を行なっているアメリカ合衆国ポートランド市の技術者をお招きして講演していただいた。今回はそれを日本に定着していくために,どのような課題があり乗り越える対策はあるのか,また新しい技術開発は進んでいるのかをテーマに,グリーンインフラ研究の第一人者であるポートランド州立大学の Vivek Shandas 教授をお招きして,課題と対策について具体的な方法をお話いただくこととした。また,国土交通省下水道部の井上流域管理官から日本の雨水処理の現況をお話頂くこととした。さらに,横浜市やグリーンインフラ総研からの事例紹介も,行っていただくこととした。