日本緑化工学会誌
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技術報告
災害廃棄物を利用したのり面緑化工「ネッコチップ工法」の施工事例
石垣 幸整 行實 涼村山 陵横塚 享
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2021 年 47 巻 1 号 p. 153-156

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抄録

ネッコチップ工法は表土が含まれる掘削土と木質チップを1:1で混合した生育基盤を造成するのり面緑化工法である。平成28年(2016)熊本地震(以下,熊本地震)で発生した流木と,復興工事(阿蘇大橋地区斜面防災対策工事)において発生した表土を有効活用した施工事例を報告する。施工箇所は阿蘇大橋地区の崩壊斜面頭頂部にアクセスする工事用道路のり面で,表土に含まれる埋土種子と現地で採取したススキを加えた外国産在来種主体の配合を用いた種子配合で施工を実施した結果,施工後約2ヶ月で植被率は100%に達した。また,再利用した流木は約160 m3(チップ換算),表土は約160 m3となった。

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© 2021 日本緑化工学会
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