2025 年 51 巻 1 号 p. 149-152
セダム類は耐乾性に優れ屋上緑化に多用されるが,栄養生殖性の高さから強風環境下では逸出のリスクがある。本研究では建築物屋上にセダム類2種による薄層緑化地を設置し,脱落した植物体の移動距離を評価した。屋上では構造物の影響で複雑な風向が形成され,地上高が高いほど風速が大きくなる傾向がみられた。調査期間中,マルバマンネングサは北西に168 cm,モリムラマンネングサは北東に最大150 cm移動した。マルバマンネングサは風を受けやすい葉の形状と不定根・不定芽の形成の速さから,モリムラマンネングサより逸出リスクが高いと評価された。