2026 年 52 巻 1 号 p. 1-6
緑地の炭素固定機能を植物の分解特性に基づき評価した。草地で刈り払いが行われる7月と,刈り払い後に植物が再生した11月の2回,植物を採取し合わせて1年間に発生する植物とした。採取した植物を土壌に混和して分解させ,植物からの二酸化炭素放出速度の経時変化を測定した。二酸化炭素放出速度の変化の反応速度論的解析により最終的に二酸化炭素にまで分解される炭素量を算出した。植物体の全炭素に占める二酸化炭素にまで分解される炭素の割合は約30%であった。短期間での緑地の炭素固定機能を定量的に評価するには,植物が固定した炭素量と,植物が分解作用を受けた後に有機物のままとどまる炭素量の割合を把握することが有効である。