活力度の高い健全な樹木は, 人々に「うるおい」や「やすらぎ」を提供している。しかし, 活力度について統一された定量的な定義はなく, 活力度の評価法やシステム化が望まれている。
本研究は, 赤外線テレビカメラを使用して光学的に樹木の活力度を解析し, NDVI画像の輝度値により定量的な評価を行った。また, 目視により利用者に与える心理的影響を階層分析法とSD法を活用して検討を行った。その結果, 光学的評価システムの有効性と, 活力度の高低が景観性・自然性・快適性及び緑空間の評価に与える影響が明らかになった。