日本緑化工学会誌
Online ISSN : 1884-3670
Print ISSN : 0916-7439
ISSN-L : 0916-7439
マツ材線虫病被害の発生に対する立地の影響
三木 直子坂本 圭児西本 孝吉川 賢波田 善夫
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 27 巻 1 号 p. 108-113

詳細
抄録
マツ材線虫病被害の発生と立地の関係を明らかにすることを目的として, 岡山県南部の母岩の異なる3調査区において航空写真を用いた解析を行った。立地の指数化には集水面積を用いた。その結果, いずれの調査区においてもマツ材線虫病被害は集水面積の大きさに依存し, 集水面積が小さく乾性な斜面上部で被害率は小さかった。その傾向は15年経過しても変わらなかった。土壌の保水性が低いと考えらえる花崗岩母岩の調査区は保水性が高いと考えられる堆積岩母岩の調査区と比較して, 被害の増加の程度は緩やかだった。被害は慢性の水ストレスがかかっていると考えられる立地で発生しにくいことが示唆され, マツ材線虫病に対する抵抗性の一つとしてマツ樹木の耐乾性があげられることが仮説的に提起された。
著者関連情報
© 日本緑化工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top