自然災害の多い日本では,小学校段階からの防災教育は重要である。一方,合成開口レーダによる地球観測が行われ,地形変動の前後の観測データを干渉処理して得られる地形変動画像を用いて数cmオーダの変動を視覚的に把握できるようになった。この変動は波紋として表されるため小学校高学年程度の児童であれば興味をもって学習に臨める可能性は期待できる。本論文では,児童の防災に対する興味・関心を高め,将来の地震などへの防災に関する思考力や判断力を高めることをねらいとし,小学校の「総合的な学習の時間」において,防災教育の教材として地形変動画像を取り入れることを提案する。本防災教育を実践するために立案した学習指導計画,及び新たに開発した教材について述べ,教育実践した結果から提案した防災教育を実践できること,ならびにその学習効果を明らかにした。