2017 年 59 巻 2 号 p. 89-97
中学校技術・家庭の技術分野におけるディジタル作品の設計・制作の内容として,幼児のための玩具を3D CADで設計し3Dプリンタで出力する家庭分野と連携したカリキュラムを提案した。この提案の実現可能性を検証するため,保育施設における玩具に対する安全基準の要件とプラスチックに対する意識調査ならびに中学生による3D CADを利用した玩具の設計と3Dプリンタによる製作体験を行う評価実践を行った。意識調査より,玩具の設計時に重点的な指導が必要となる安全基準の項目が明らかになり,またプラスチック玩具の忌避性も認められなかった。評価実践より,3D CADを利用したデジタル作品の設計・制作の授業実践が可能であることを確認した。これらの結果より,提案カリキュラムにおける技術分野としての内容は実践可能であることが示唆された。