本論文では,中学生を対象に3 次元CAD を教具として用いた,設計・再設計過程を含む設計・製作学習を提案した。中学校技術・家庭科技術分野において授業実践を行い,3 次元CAD を用いた設計・再設計過程の学習効果を検証した。調査の結果,(1)3 次元CAD は,生徒の設計・再設計のアイディアの表現および学習意義の理解を支援できることが分かった。(2)本研究で提案した再設計過程においては,特に「探求のプロセス」の因子について問題解決経験の平均値が向上することが分かった。(3)再設計過程を設けることで,より学習意欲が向上することが分かった。