ロボット製作学習において,筆者らが先に仮説として提示した協同・協働学習モデルを適用した授業プログラムを開発・実践し,モデルの妥当性および教育効果の検証をした。中学2 年生182 名を対象に,モデルの妥当性として,協同から役割分担しつつ対等に学び合う協同・協働への変容および協同・協働的な技術活動力の変容を調査した。また教育効果の検証として,技術プロジェクトの実践に関連する力およびものづくりに関する意識を調査した。その結果,(1) 役割分担しつつ対等に学び合う協同・協働の活動が確認でき,技術活動力が伸びたこと,(2) 協同・協働的な技術活動力のすべての構成要素について有意な意識の向上があったこと,(3) 生徒が協同・協働的な技術活動力に関係する力の向上を実感していることを確認した。以上より,開発した授業プログラムの実践を通じてモデルの妥当性および教育効果が検証できたと結論づけられる。