本研究では,紙製4足受動歩行模型を利用したものづくり探究活動の有効性及び模型の利用方法を明らかにする。紙製4足受動歩行模型は,図画工作・理科の学習内容,科学的な探求を含む教材として開発された。この模型を利用して,大学生を対象としたものづくり探究活動の授業実践を行った。この講義は学部が異なる学生が受講し,理系科目が得意な学生だけでなく,文系科目を得意とする学生も受講する。ワークシートの分析の結果,歩行模型は大学生にとっても興味・関心を引くことや,利用目的や活動内容を変えることで幼稚園から大学までを対象とした利用が期待される。