2019 年 61 巻 1 号 p. 43-52
近年,植物工場における栽培技術が発達し工場産野菜が安定供給され,量販店などでも入手可能になり生活に身近なものになりつつある。しかし植物工場では技術的な課題から栽培品種が限られ,栽培品種を増やすための新たな栽培技術の開発が進められている。そこで,本研究では新たな栽培技術の開発に着目し,技術科の授業において根菜類用養液栽培教具を開発し,授業実践を通して新たな技術開発に対しての意識を調査した。その結果,生徒らの技術開発に関する意識は3因子が抽出され,新たな技術開発を肯定し,積極的に関与しようとする意識が確認された。また,GP分析では学力上位の生徒は技術開発に肯定的で積極的に関わろうと考えている傾向が示された。