情報技術が発展した現在,情報システムは社会や生活のあらゆる場所で活用されているが,その仕組みや特徴を体験的に学習する機会は少ない。そこで本研究は,情報システムの仕組みや特徴について,社会で活用されているPOS(Point of sales)システムを事例として体験的に学習できる模擬POSシステム教材の開発を目的とした。教材はHSP(Hot Soup Processor)を用いて開発した。開発した教材を用い,中学校1年生を対象に授業実践を行い,教材の評価を行った。質問紙調査の検証結果から,開発した教材はわかりやすく面白く,POSシステムに対して興味・関心を持つことができると共に,POSシステムの仕組みや役割,利点や注意点について考えることができる教材であることが確認できた。