日本血栓止血学会誌
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特集:「血栓止血の臨床─研修医のためにIII」
1.抗血小板療法の実際
山本 啓二
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2008 年 19 巻 2 号 p. 179-182

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抄録
Point
(1)動脈血栓にはアスピリンを中心とした抗血小板療法が適応となる.
(2)抗血小板薬は脳梗塞の再発を有意に低減し,非心原性脳梗塞の再発予防に使用される.
(3)アスピリンは虚血性心疾患患者の抗血小板治療薬として一般的である.
(4)チクロピジンについては,肝障害などの副作用を評価するため,投与開始後2ヵ月間は,定期的な血液検査を行う.
(5)薬剤溶出性ステント留置例における抗血小板薬の中止時期や手術時の対処方法については,血栓性閉塞の危険性があるため,専門医にコンサルトする.
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© 2008 日本血栓止血学会
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