日本血栓止血学会誌
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癌細胞浸潤にかかわるプラスミノゲンープラスミン系
Hau C. KWAAN
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1994 年 5 巻 2 号 p. 79-97

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抄録
近年プラスミノゲンープラスミン系を構成する各種の蛋白質群があきらかになり重要で様々な生物学的機能に関係していることがわかってきた. それは uPA, tPA, PAI-1, PAI-2 などが各種細胞の表面受容体を介しての機能発現とその制御である. 細胞表面での蛋白質分解活性と細胞増殖刺激増強に関係した細胞移動でもあり, 癌細胞浸潤, 増殖, 転移に関係している. これらの新しい観点と癌細胞生物学を基礎にした診断・予後・治療について概略してある.
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