熱物性
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論文
点接触式熱物性測定法を利用した軟質材料及び液体の熱伝導率測定手法
岡部 孝裕眞下 央岡島 淳之介小宮 敦樹高橋 一郎円山 重直
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2014 年 26 巻 3 号 p. 136-141

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抄録
本報では,点接触式熱物性測定法を軟質材料及び液体へ適用する場合の課題を提起し,この課題に対してポリイミド薄膜を用いた新しい測定手法を提案した.また,ポリイミド薄膜が測定に与える影響を検証するために数値計算を行い,その影響を明らかにした.さらに,水や寒天などの熱伝導率測定を行った結果,再現性は改善されたものの,ポリイミド薄膜の影響によって算出される見かけの熱伝導率と文献値に差異が生じた.しかしながら,各試料の測定結果の間に相関があることから修正式を考慮することで,正確な熱伝導率を算出できる可能性を示した.
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© 2014 日本熱物性学会
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