2015 年 29 巻 3 号 p. 129-134
近年,二次冷媒として様々な種類のブラインが使用されており,環境負荷が小さい酢酸カリウムに注目が集まっている.本研究では,酢酸カリウム水溶液の基本的な物性である屈折率,密度,比熱および粘性率に及ぼす温度および濃度の影響を調べ,実験式を作成した.屈折率および比熱の測定温度範囲は5~50℃,密度の場合は0~70℃,粘性率の場合は0~50℃であり,屈折率,密度および比熱の測定濃度範囲は0.0~50.0 wt%,粘性率の場合は10.0~50.0 wt%であった.屈折率,密度および粘性率は温度の上昇に伴って減少し,濃度の増加に伴って増加した.比熱は温度の上昇に伴って増加し,濃度の増加に伴って減少した.